これまでライフジャケットを持っていなかった訳ではありませんが、持っていたのは肩掛けタイプだったので腰巻タイプが欲しいと考えていました。安全性を考えると肩掛けタイプの方が良いということは理解できるのですが、動きやすさを考えると腰巻タイプに軍配が上がります。
そんな訳で釣具店に行くたびに特に買うつもりは無くてもライフジャケット売り場を覗くのが習慣となっていました。
念願の腰巻タイプを購入
この日もいつものようにライフジャケット売り場を覗きに行くと、これまで見かけることの無かったライフジャケットを見つけました。メーカーはダイワです。これまで見慣れたダイワのライフジャケットより少しコンパクトで値段も5000円ぐらい安い物でした。しかも、桜マークもついていてTYPE-Aでした。
違いが判らなかったので店員さんを呼んで色々聞いて分かったことは以下でした。
- 2019年4月発売の新モデル
- 大きな違いはインジケータ窓の有無
- 安全に関わる性能に違いはない
スペック表には大きさや重さの記載はなかったのですが、実際に触り比べると新製品の方がコンパクトで重さも軽くなっていることが実感できました。
そしてかなり悩みましたが、以前から腰巻タイプのライフジャケットが欲しかったということもあり、購入を決断しました。
新商品(DF-2709)と従来品(DF-2207)の比較
売り場で色々と説明してもらい、新商品と従来品の違いを理解したつもりでしたが、他に違いがないか気になったので比較表を作ってみました。
品番 | DF-2709 | DF-2207 |
---|---|---|
発売日 | 2019年4月 | 2017年 |
桜マーク | 有り | 有り |
TYPE | A | A |
膨張方式 | 手動/自動 | 手動/自動 |
浮力 | 膨脹時7.5kg/24時間以上 | 膨脹時7.5kg/24時間以上 |
ウエストサイズ | フリー:55~140cm | フリー:55~140cm |
メーカー希望本体価格 | 18700円 | 24500円 |
インジケータ窓 | 無し | 有り |
カタログスペック上での見落としは有りませんでしたが、商品名の部分に違いを見つけました。
従来品の商品名にはウォッシャブルと書かれていましたが、新製品にはウォッシャブルと書かれていませんでした。
従来品の手入れの方法は分かりませんが、今回購入した新製品の取説には「汚れた際は濡れた布などでやさしく拭き取ってください」となっていました。要するに水洗いできませんということのようですが、私の場合はルアーフィッシングが中心なのでそれほど汚れることもないと思うので特に問題はないと考えています。
インジケータの確認方法
こちらがDF-2207(従来品)の外観です。
引用元:DAIWA : DF-2207 ウォッシャブルライフジャケット(ウエストタイプ手動・自動膨脹式) - Web site
カバーの一部が透明になっていて、内部のボンベのインジケーターが外部から見えるようになっています。
そしてこちらがDF-2709(新製品)の外観です。
DF-2709の方は外部からボンベのインジケータを見ることが出来ません。
但し、手間ですがカバーのマジックテープを外しボンベを見ればインジケータを確認することが出来きるので、こちらも問題ないように思います。
ライフジャケットを選ぶ際の注意点
もし、これからライフジャケットの購入を考えているいる方は以下の2点に注意し購入することをお勧めします。
- 桜マークが付いていること
- TYPE-Aであること
桜マークは国土交通省の安全基準を満たしていることを証明するマークです。
TYPEにはA,D,F,Gと様々な区分に分かれています。将来的に船に乗る可能性がある場合はすべての航行区分に適用しているTYPE-Aを選んでおけば間違いがないと思います。
付け加えると自動膨張タイプのライフジャケットは磯釣りやテトラに降りるような釣りには適していません。理由は気室(ガスで膨らむ部分)はナイロン素材で出来ている為、落水時に岩の角などに引っ掛かり破れる恐れがあるためです。このような場所で使用する場合は浮力材とベストが一体化したフローティングベストをお勧めします。
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ダイワ(Daiwa) DF-6206 フロートゲームベスト フリー ブラックレッド 04535591 価格:13,257円 |
ライフジャケットの重要性
2018年2月から小型船舶の搭乗者はライフジャケットの着用が義務化されました。これにより、船釣りをする人や渡船を利用する人はライフジャケットを着用するようになったと思います。
しかし、陸続きの堤防や漁港で釣りをする人についてはライフジャケットの着用が義務化されていない為か安全柵の無い堤防で釣りをする人でもライフジャケットを着用していない人を良く見かけます。
堤防からの落水事故は毎年発生していますし、過去には釣り人が堤防から突き落とされるという事件も起こっています。
私も数年前までは漁港や陸続きの堤防でしか釣りはしないのでライフジャケットは不要だと思っていました。しかし、実際に釣りをしていると自分で置いた荷物に躓いたり、誰かが捨てた釣り糸が足に絡まってこけそうになったこともありました。その時は幸い落水することは有りませんでしたが躓いた方向が海の方向だったら落水していたかもしれません。このような経験から近年では少しでも落水の可能性がある場所ではライフジャケットを着用しておいた方が良いと思うようになり、実際に着用すようにしています。
まとめ
ダイワから新しく発売されたDF-2709は従来品(DF-2207)から利便性の部分を少し犠牲にしてコンパクト化、軽量化、コストダウン(約25%)を進めた製品ということが分かりました。しかし、安全面に関わる基本的性能の部分は従来品と変わりがない優れた商品だと思います。
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ダイワ (Daiwa) DF-2709 レッド フリーサイズ (インフレータブルライフジャケット (ウエストタイプ自動・手動膨脹式)) 価格:14,137円 |
今は漁港や陸続きの堤防で釣りをする場合にライフジャケットの着用義務は有りませんが、いつ法律が変わって義務化されるかわかりません。今後も釣りを続けようと考えている方やこれから釣りを始めようと考えてている方でまだライフジャケットを持っていないという方は出来るだけ早い時期に購入し着用することをお勧めします。