今年も安定してタチウオが釣れるようになり食卓にタチウオが並ぶ回数が増えてきました。タチウオが釣れた日や翌日は太くて大きなものからお刺身や炙りなどにして食べますが、釣れてから3日目になると細いタチウオしか残っていない事が多く徐々に鮮度も落ち始めているので生で食べるのは止めておこうと思うようになります。
タチウオを手っ取り早く調理するなら適当な大きさにぶつ切りにして塩を振って焼くだけの塩焼きが美味しく良いと思いますが、さすがに毎回塩焼きでは飽きてしまいます。そこで今回は少し手間をかけて三枚に下ろしたタチウオで作る巻き物3種を紹介します。
タチウオの巻き焼き
最初はタチウオの巻き焼きです。この調理法は愛媛県の宇和島や熊本県では有名みたいです。本場では細い竹に三枚に下ろしたタチウオの身をクルクルと巻き付けて焼くみたいですが都合よく細い竹が見つかる筈も無いので割り箸に巻き付けて焼いてみました。
先ずはタチウオを3枚に下ろします。
下ろしたタチウオの身の端っこを割り箸の隙間に挟んで割り箸の太い方から細い方に向かって巻いていきます。半身を全て巻き終わったら、再びタチウオの身の端っこを割り箸の隙間に挟んでほどけないようにします。
巻き終わったら、醤油、酒、味醂、砂糖で作ったタレに付け網で焼いていきます。
焼きあがったら最後にもう一度タレに潜らせて軽く焼いて完成です。
銀色の皮も残って適度に焼き目もついて美味しそうに出来ました。
タチウオの梅しそ巻
2品目はタチウオの梅しそ巻です。梅としその葉の組み合わせは相性が良く、タチウオ以外の白身魚や鶏肉で巻いても美味しいです。また、シソチーズ巻きや梅シソチーズ巻きと少しずつ巻くものを変えて味のバリエーションを増やすのも良いと思います。
作り方は先ほどと同じようにタチウオを三枚に下ろします。下ろした身を2等分か3等分にします。タチウオの身の上にシソの葉を乗せその上に梅肉を乗せクルっと巻いてほどけないように爪楊枝で止めます。
これに、衣とパン粉を付けて揚げるとタチウオの梅シソロールの完成です。ついでに3枚に下ろしたタチウオの中骨を低めの温度でじっくりと揚げ骨煎餅も完成です。
タチウオの八幡巻き
最後はタチウオの八幡巻き(やわたまき)です。八幡巻きは下味をつけたごぼうにウナギや牛肉を巻き付けて焼く調理法ですが、タチウオで巻いても美味しく作れます。
作り方はごぼうを15㎝ぐらいにカットします。カットしたごぼうは包丁で擦って皮をある程度取ってしまいます。
その後、鰹出汁と醤油、酒、砂糖で作った出汁で10分〜15分程度下茹でをして自然に冷めるのを待ちます。
ごぼうを茹でている間に3枚に下ろしたタチウオを醤油、砂糖、味醂、酒で下味をつけておきます。
ごぼうとタチウオの準備が出来たらごぼうにタチウオを巻いていきます。タチウオの頭側の端をごぼうの端に爪楊枝で止めてから巻いていきます。最後に尻尾の端まで巻き付けられたらほどけないように尻尾側も爪楊枝で止めます。
後は網に乗せ焼き上げれば完成です。
タチウオの身が柔らかくてカットの時に少し身が崩れましたが、味は抜群の出来でした。
最後に
塩焼きを作るよりも何倍も手間は掛かりますが、たまには違う調理法で美味しいタチウオを食べるのも良い物です。
それでは今回はこの辺で。