今年は例年と比較すると暖かい日が多いような気がしますが、それでも一年で最も海水温が下がる2月になって神戸や明石ではすっかり魚の反応が無くなってしまいました。そこで今回は魚別の適水温と大阪湾の海水温の推移を調べて見ました。
魚種別の適水温
こちらが神戸や明石でルアーフィッシングをしていて比較的良く釣れる魚種の適水温を調べた結果です。大体海水温が12℃〜26℃の範囲に適水温が収まることが分かります。
但し 、適水温は活発に動き回ったりエサを追ったりする温度の事なので、適水温を外れたからと言って魚が居なくなってしまったり、エサを全く食べないと言う訳ではありません。
逆に適水温の範囲内であっても短期間に2〜3℃といった急激な温度が発生したりすると活性が下がってしまいエサを食べ無くなることがあります。
大阪湾の平均水温の推移
こちらが2018年度の大阪湾の平均水温の推移です。測定場所は大阪と和歌山の県境にある岬町沿岸で観測された水温です。平年値は平成4年以降の平均値です。
年間を通じて私が釣りの対象魚としている魚種の適水温に入っていますが、1月の中旬から3月の中旬にかけての2ヶ月が12℃を下回っています。この時期に釣果情報が減るのはこの水温が影響しているように思います。
低水温期に魚を釣る工夫
やはり水温が原因で魚が釣れないという事であれば少しでも水温の高い時間帯や場所を狙うのがいいように思います。
普段は朝マズメを中心に釣りをしているなら日中から夕マズメを中心に狙ってみるのも良いように思いますし、工場や発電所の排水が流れ込むような場所に行ってみるのも良いように思います。排水が流れ込むエリアは排水温の影響で海水温が下がりにくかったり、水温の変化が少ないといったメリットがあるようです。
意外と暖かい日本海の海水温
こちらが2月6日の日本海側の海水温です。私の中では冬の日本海と言えば極寒のイメージしか無かったのですが意外と水温は高いです。
引用元:日本海の水温
そしてこちらが同じく2月6日の大阪湾内の水温分布です。
兵庫県の日本海側に測定点が無いので近隣の鳥取県の沿岸の水温と神戸の須磨海釣り公園の水温を比較してみましたが、2℃以上日本海側の水温が高いことが分かりました。
おそらく兵庫県の日本海側は湾になっていないので対馬海流の恩恵を受けやすい地形であるのに対し、大阪湾は四国や紀伊半島に困れた地形なので黒潮の流れが入りにくい為だと思います。
兵庫県の日本海側に位置する香住港や柴山港の釣果を見ていると2月にマアジやメバルの釣果を見かけるのは大阪湾より水温が高い為だと思います。
まとめ
2月の末に水温の低下は底を打ち、そこから徐々に上昇に転じ始めます。メバルの釣果が増え始めるのは丁度この頃からなので今年ももう少しの辛抱と言ったところです。それまではいろいろ工夫をして何とか釣果に結び付けたいと思います。