明石海峡大橋のある神戸市の西部と明石市の東部エリアでは夏の釣りとしてすっかり定着した明石海峡の大サバ釣りのシーズンが今年も間もなくやってきます。サバはあまり人気の無い魚種というイメージですが夏の明石海峡で釣れる大サバは毎年大人気で釣り場は釣り人で大混雑になります。
明石海峡の大サバ釣り
元々は淡路島の東側で40㎝を超える大サバが堤防から釣れることが有名になり淡路島で人気になった釣りでした。この大サバが淡路島で釣れ始めて数日経つと本州側の堤防からも釣れることが分かり、本州側での釣果を釣具店が釣果情報として情報を流したところ本州側でも大人気の釣りになったと言われています。
この大サバ釣りでは35㎝以上のサバを大サバと呼ぶ方が多いようですが、中には45㎝を超える大物が釣れることもあるようです。
釣れる時期と時間帯
この大サバが本州側で釣れるのは6月から8月のどこかで釣れ始めます。そして釣れ始めてから約1ヶ月ぐらい経過するとほとんど釣れなくなってしまいます。
釣れる時間帯は太陽が完全に沈んだ20時頃から日の出前の3時頃までが主な時間帯です。但し、大サバの回遊が無ければ一晩中釣りをしていても釣れないことがあります。逆に運よく大きな群れの回遊のある日に当たれば入れ食い状態になることも珍しくありません。
釣れる場所
本州側でこの大サバが良く釣れるのが明石海峡大橋の袂にあるアジュール舞子です。アジュール舞子から4Kmほど西にある大蔵海岸でも毎年多くの釣果が上がりますが、アジュール舞子の方が釣果が多いように思います。
この時期は大勢の人が訪れるので釣り場は大変込みます。酷い時は隣の人との間隔が2mなんてことも珍しくありませんが、0時を過ぎると徐々に帰る方が増え釣りがしやすくなります。
釣り方
多くの方は電気ウキを使った浮き釣りで大サバを狙っています。仕掛けはタチウオの浮き釣り仕掛けがそのまま流用できますが、ハリスはワイヤーではなくフロロカーボンを使用します。
ハリスや針に何を使っていいか分からない時は「大サバ釣れすぎ注意」という仕掛けが販売されていますので購入するのも良いですが、この仕掛けを参考にして自作すると良いと思います。
エサもタチウオの浮き釣りと同じで、きびなごやサンマの切り身を使用します。
実はルアーでも釣れる!
明石海峡の大サバ釣りは夜間の釣りと言う事もあり、電気ウキを使った浮き釣りで釣る物ととして広まりました。また、潮流の早い明石海峡に大量の電気ウキが浮かんでいる中にルアーを投げ込む勇気がある人も少なかったようで釣果の多くは浮き釣りの釣果でした。
しかし、近年では比較的すいている日や浮き釣り師が帰宅した後の深夜にルアー釣りを試す人が増えるようになり、ルアーでの釣果も徐々に増えてきました。
中でもバイブレーション系のルアーでの釣果が多く、メジャークラフトのジグパラブレードやコアマンのVJ-16が良く使われています。
VJ-16は元々シーバス用のルアーとして発売されていますがタチウオやサゴシとも相性の良いルアーで私の愛用のルアーの一つです。
VJ-16は一般的なバイブレーションとは違いジグヘッドにワームを取り付けて使用するタイプのバイブレーションでベイトのカタクチイワシと形、大きさが似ているので大サバにも効果があるようです。
大サバの持ち帰り方
サバはとても痛みやすい魚ですが、釣れて直ぐにサバ折りにするかキッチンバサミなどでエラを切り海水の入ったバケツに1〜2分程度漬けて血抜きをしてから持ち帰ると鮮度を保てます。
また、刺身などの生食を考えているなら血抜きの後、内蔵も取り除いてから持ち帰るようにします。内蔵を取り除いてから持ち帰るのはアニサキスによる食中毒のリスクを小さくするためです。
アニサキスはサバの内臓に潜んでいることが多く、サバが死んでしまうとアニサキスは内蔵から筋肉の方に移動するためです。
血抜きと内蔵の処理が終わったサバはクーラーボックスで十分に冷やして持ち帰り、生食をする場合は極力その日のうちに食べるようにします。
まとめ
明石海峡の大サバ釣りは魚の回遊状況や潮の流れに釣果が大きく影響されるので釣りに行けば必ず釣れるというものではありませんが、一年の内で約1ヶ月しか楽しめない釣りと言う事でとても人気の釣りです。この釣りは堤防からの釣りなので比較的、手軽に楽しむことが出来るので機会があれば一度挑戦してみてください。