今回は今年最後の三連休を利用して和歌山県の温泉旅館に行ってきました。和歌山で温泉といえば白浜温泉を思い浮かべる方が多いと思いますが今回訪れたのは醤油発祥の地と言われている湯浅町です。冬の和歌山の名物といえばクエ。そのクエをクエ鍋で食べるために栖原温泉に行ってきました。
クエ
クエはフグよりも美味しいという人もいるハタ科の高級魚です。
クエは通常60cmぐらいですが稀に1mを超え、30kgに達する物もいるようです。また、10kgを超える魚は1kgあたり1万円を超える価格で取引がされるようです。
栖原温泉
栖原(すはら)温泉というのは温泉地の名前と思ったかもしれませんが旅館の名前です。
確かに栖原という地名にある旅館ですが周囲には他に温泉旅館はありませんでした。そのためなのか、”栖原温泉”は知る人ぞ知る穴場温泉といわれているそうです。歴史も古く創業明治25年の紀州のかくれ湯と言うことです。
旅館はみかん山に麓にあり、手を伸ばせばみかんに手が届いてしまいます。
旅館の中に入るとすぐにたくさんの色紙が飾ってありました。毎日放送やテレビ大阪の番組で紹介されたみたいです。(三田村さんは三回来てるみたいです。)
お部屋
部屋数は全部で5部屋です。4部屋は和洋室で、そのうち1部屋には風呂とテラス付きの部屋です。今回私が宿泊した部屋は1室だけある和室の部屋です。
お風呂
泉質は単純冷鉱泉で無色透明、無臭、pHが7.8の 弱アルカリ性のお湯です。
浴槽はどちらかと言うと小さめですが、部屋数が少ないので込み合うことはありませんでした。この日は丁度、冬至だったのでゆずが3個浮かべてありました。
一つ残念だったのは露天風呂が無いのでお風呂を楽しみにしている人には少し物足りなさを感じるかもしれません。
夕食
夕食は天然本クエ鍋です。
先ずはクエのひれ酒です。
次が前菜です。
そしてお造りです。手前の器に入ってるのが醤油です。右側が普通の醤油、左側が泡醤油でお造りにのせて食べます。
そして本日のメイン。クエ鍋の材料です。
クエ鍋を取り皿に取り分けたのがこちら。左下にあるのがクエの身です。白身の魚ですが脂がしっかり乗っていてプルンプルンです。
そして茶碗蒸しです。器は本物の三宝柑が使われているので柑橘系のいい香りがします。
そして締めはクエ雑炊です。
最後は和歌山の特産品のみかんを使ったデザートです。下側は輪切りみかんの上にみかんシャーベットが乗っていてその上にみかんゼリーがのせられています。上側は輪切りみかんの上にバニラアイスが乗せられていてその上に薄焼きのお菓子が乗せられています。まるで貝の様です。
品数が少ないのでボリューム的にどうかなと思っていましたが十分でした。逆にボリュームがありすぎて苦しいぐらいでした。
もう少し食べたいという方にはクエの握りとクエの鱗のから揚げが追加されるクエづくしコースもあります。
朝食
朝食はバイキングスタイルではありませんでした。アジの焼き物、サラダ(釜揚げシラスが乗ってました)、野菜の煮物、だし巻き卵、みそ汁、梅干し。地元の食材にこだわってるなって感じました。
そして食後にはコーヒーもありました。スプーンも陶器で作られていました。
まとめ
栖原温泉さんは特に食事に力を注いでいる旅館の様に感じました。特にクエは天然のクエを使用しているということでしっかり脂が乗っていて今まで食べたクエで一番おいしかったといっても過言ではありません。他にも食材は地元の物を中心に使用し、器にも凝ることで目でも楽しむことが出来ました。来年も予約が出来れば来たいと思います。